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少しはロジカルに聴いてほしい

かつて、共感派の援助職の方から、

「うわー、わたしの話はロジカルに聴かないでほしい」という感想をもらったことがあります。

 

わたしが聴くスキルを教える時は、けっこうロジカルであることを求めたりもするので。

 

ロジカルさ、論理というのは、わたしに言わせるとものすごく大事です。

論理は人と人の共通言語なんですよ。

 

その方はきっと、

前回の記事に書いたような「なぜなのか?」と問うて答えが一つになるようなイメージを論理的、と感じたのかもしれません。

でも、頭の中や心の中の話、あるいは身体でもスピリチュアルな面でも、人間に関して答えが一つということはそもそもあり得ません。

その複雑性に対して、他者と共通理解していくのにはやはり、論理の力が必要になると思います。

 

お話の中でどこが重要かを察知するのは「順序付け」の論理。

文脈でどこが結論か、主語は何かを把握するのは「因果関係」の論理。

たくさんあるエピソードから法則性を汲み取るのは「抽象化」の論理。

 

聴くチカラ検定では、9級の「キーワードの繰り返し」、8級の「短い要約」、5級の「言い換え」、でかなり、論理を使った説明をします。

そして何度かここでも書いていますが、論理的思考というのはトレーニング可能です。

 

共感するのにも、まず何の話をしているのかをある程度わかってからでないと、無理なんじゃないかと思うんですよね。

まあここは諸説あるのですけれど、わたしが話を聴いてもらうなら、やっぱりわかってもらった上で共感してほしいです。

少しはロジカルに聴いて、と思う人もいるということで^^

 

いろんな人の話をちゃんと理解したいな、っていう方はぜひ、聴くチカラ研究所にどうぞ。

8級の動画を今つくってます。