中学生にも「聴く」授業

まつげこと霜丘麻依です。

今年度、SC(スクールカウンセラー)として勤務している中学校で、1年生と3年生に授業をしました。

前半は、1年生はジョハリの窓、3年生は気持ちの切り替えをテーマに、後半はどちらもストレスに気づくという話と、お互いに支え合うことを目的に基礎的な「聴く」スキルの練習を入れています。

 なんといってもカウンセラーは、数百人の生徒に対して1人しかいませんので、友達同士で話す・聴くを習慣にしてもらえるに越したことはありません。

 

話せば気持ちが軽くなることや、邪魔せず聴くと友達を助けられることを知って、少しずつでもその体験を積み重ねてくれたら、困ったときに思い出してくれたら、それはメンタルヘルスの予防として大きい意味があります。

 

今年度はじめにコロナ渦でできなかった行事が後ろ倒しになっているので、2年生はまだスケジュールが決められていませんが、3学期までにできたらいいなあ。

今年の2年生は、入学時に2か月ものあいだ宙ぶらりんになってしまった影響が大きい気がしていますが、お友達関係などにいろいろな心配を感じている子がちらほらいるので、先生たちも気にしてくださっています。

 

ちなみに、リクエストをもらって先生たちに「カウンセリング&コーチング基礎」として聴く実習を取り入れた学校もあるのですが、本当に苦戦してました。

アドバイスしない、指導しないでただ聴く、というのがなかなかできないようです^^;;

これは、先生たち自身が、ただ聴いてもらうという経験をほとんどしたことがないっていうことでもあるので、もう少し時間をかけて取り組みたいなあと思った点でもありました。

 

今年はある大きな組織からいただいたメンタルヘルス講習会でも、同僚と支え合って心理的安全性を向上するというテーマで、「聴く」スキルの実習をしました。

各自が自分のチームに持ち帰ると、これまた大きな効果が望めますね。

課題もたくさんありますが、まずはやれたことを喜ぼうと思います。

 

皆さんの2021年はいかがでしたか?

身近な人たちとぜひ、話して聴いてくださいね。